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「乙女なでしこ恋手帖」/深山くのえ
●乙女たちが、恋や友情に心躍らせていた大正時代。公家華族で、子爵の東明家の三女に生まれた千鶴は、それはもう幸せいっぱい……とは、真逆の日々。
家庭の事情に翻弄される厳しい日々を生きていた。
16歳になったある日突然、千鶴は借金の形に無理やり貸金業「大つき屋」の長男・要と結婚させられることに。ショックを受ける千鶴だが、実は要、千鶴が運命的な出会いを果たした相手だったのだ…。

⇒深山さんの新シリーズ。コミックサイズでの登場です。しかし、シリーズ第一作が出てすぐ、第2弾はアニメDVD付きで販売既に決定…って、出版社側から、信頼されている感じが伝わってきます(笑)
藤間麗さんとのコンビも鉄板ですね。藤原さんの書く女の子は某ゲームのヒロインのようなたぬき顔タイプより、アルカナや僕らはキスで〜のヒロインのような釣り目の子が大変好みです。
そんなわけで、この千鶴ちゃんも釣り目気味でやっほいな感じ!
ただ、本文の表現では黒髪なのに、イラストがべた髪ではないのは、ちょっとショックでした…(苦笑)
…さて、そんなわけで。内容にうつりましょうか。
この方の作品らしく、一生懸命で控えめなヒロインが、逆境に耐え忍んでいる姿が健気で何ともいえない感じ…!!ねちねちといじめる相手が血のつながった、実の家族とか本当にかわいそうすぎる…。
相手役のヒーローにも、華族という身分から誤解され、冷たく当たられる…とか。
これでもか…!というくらい可哀そうな展開が続きますが、最後はすれ違っていた部分も解決され、次巻以降では、堅物のヒーローと、どう距離を縮めていくかが見ものですね!
この方の小説のいつもの展開のごとく、ヒーローがいずれヒロインを甘々に包み込んでくれることを期待します。
だって、かわいそうすぎるもの、この子…。
ただ、今の時点では、ヒーローの要さんより、友人の幹弥さんのがお気に入りだったりします(笑)


「伯爵先生のお気に入り」/片瀬由良
●薬師をめざすアルマは、明るくて村の人気者。本格的に勉強をすべく都会へ出たが、着いた早々事件に巻き込まれてしまう。そこで、お手製の催涙爆弾でやっつけてしまったのは、なんと幼馴染のマティアス!?久しぶりに再会した彼は、昔の泣き虫少年ではなく、素敵な青年医師になっていた!アルマはマティアスの薬師助手として働くことになるも、ある貴族をめぐる殺人事件に巻き込まれてしまい…!?恋と事件の匂いがぷんぷん、トキメキストーリー!!

⇒自分がいつも守っていた、病弱な幼馴染の青年が、再会してみると、なんと貴族の跡取りで…という、王道な展開。しかし、ヒロインが薬師を目指した理由が、その病弱だった男の子の体を治すため…というなんとも健気なもので。
…けれど、それはただの友情から…の想いであり、恋とは別物。…だったのに、成長した彼と過ごすうちに、だんだんと彼に異性として惹かれていくことに気づき…という展開。
殺人事件も絡んで、ちょっとミステリー風な味付けもありつつ、ヒロインが少しずつ相手役に惹かれていく様子が可愛らしく描かれていました。
…しかし、「マティアス」ときたら、ネオアンを思い出してしまう、どうしようもないネオロマンサーな私…!
そのマティアス様は、草食系男子な雰囲気を漂わせつつ、幼いころから好きだったヒロインに、自分を異性として意識してもらうため、積極的なアプローチをかけたりして。ヒロイン好き好き光線が随所に感じられて、思わず主人を一途に慕う子犬を思い浮かべてしまいました。
しかし、ヒロインに「好き」と言われるだけで、命にかかわる心臓って、どんだけ…。
ヒーローの病気が完治していないので、ハッピーエンドではあるものの、どこか「続刊」への期待を匂わせた終わりでした。


「麗しの婚約者にご用心〜ご主人様シリーズ〜」/宇津田晴
●「私、どうしても夢をあきらめるなんてできないのっ!」一流の商人になるため見合いを断り、世界へ飛び出したカヤ。なのに、見合い相手の幼馴染エリクが、婚約者として目の前に現れ!?鉄壁の外面で完璧な若手美術商のエリクは、昔からなぜかカヤにだけ意地悪。今回も爽やかな笑顔でカヤの実力を試すような賭けを提案してきて?賭けの条件とはいえ、愛しげに触れてくるエリクにカヤは動揺を止められず!?トキメキのすれ違いラブコメディ!

⇒凄く好みの作品でした♪ストーリーの面白さ…というか、完全に主役二人の関係性が、個人的なドツボにはまったわけで。挿し絵がまたもや結賀さとる先生というのも大きいんだろうな(笑)
さて、「主人公にだけ」意地悪な10年ぶりに再会する美形ヒーロー・エリク。その理由は読者側にとっては、わりと明白で。要はヒロインが可愛くて可愛くて仕方がないんですよね(笑)
なのに、意地悪しちゃうから、ヒロインは反発して、素直にその愛情表現を信じないし。
信じなければそれを逆手にとって、「賭け」と称して、婚約者の演技をさせて、好きなだけイチャこらするし…(笑)…という、なんとも自分で自分の首を絞めているエリクが可愛かった!!
他人の一言で、あっさりと、エリクと、彼の愛する女性…とやらを勘ぐり、すれ違ってしまうくだりは、少し単純な展開かな…と思ったのですが。
それでも、ちゃんと、お互いに好き同士のはずなのに、すれ違う二人の姿には、ヤキモキさせられました!
……エリクがカヤをおいて、先に美術商として羽ばたいてしまったことに、「おいて行かれた」感も、きっと彼女は抱えていたんですよね。
それも、エリクへの反発のきっかけの一つとなったんだろうなあ…。
この辺りの関係性は、コバルトの大好きなシリーズ、「有閑探偵コラリーとフェリックスの冒険」の二人に通ずるものがありました。
ラストに本気を出した、エリクの甘い口説き文句も非常に好みでした♪
もう可愛くて可愛くて!少しこの二人の姿を見たいなあと思いました。ラストの綺麗にまとまった展開から考えると、続編無理な感じですけど、ね。

| ライトノベル感想 | 02:23 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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