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「呪われた王子と黒薔薇の乙女」(ルルル文庫)/宇津田 晴
●王子の呪いを解く方法は真実のキス!?
表向きは名門プリエール家の令嬢。裏の顔は心霊現象の専門集団〈ラ・モール〉の総統補佐! 悪霊を昇天させるため、日夜、乙女の拳を振るいつづけるノワイエは、普通の女の子としての生活に憧れながらも、使命を第一に奮闘している硬派な武闘少女だ。
そんなある日、ラ・モール総統である父親から「死の呪いにかけられ余命3ヶ月となった第三王子ソールを救え」という緊急指令がくだされる! ただし、呪いの解除方法は『愛を込めた真実のキス』!? 初恋も未経験のノワイエは、そんなの絶対ムリ…と泣きそうになりながらも、呪いのせいで激しい心霊現象に巻き込まれている王子を救うため、封印された館で同居生活をはじめることに。
呪われているくせにいつも悠然としていて、むしろ自分をかばおうとしてくれるソール王子。そのやさしさに惹かれるノワイエだったが、なぜかソール王子はノワイエのキスを拒むそぶりを見せて…!?
ロマンチックいっぱい、悪霊まみれのスイート・ラブコメディ!

⇒宇津田節全開って感じです。しかし今回王子様の挿し絵が、ごく薄い顔立ちのせいか、いつもの宇津田さん作品に比べてあまり印象に残っていない…。中身は、一見胡散臭い笑顔に本音をかくした優男。でも途中から、男の子の方が、ヒロインに本気になっていく…といういつもの展開。
ヒロインであるノワイエ。「武闘少女」と銘打っていますが、こちらも中身はいつものこの方の描くヒロインらしく、恋する少女らしいフワフワと夢見がちな。でも恋する人のためには、必死に頑張る女の子…です。
お互い思いあっているのにすれ違い…という展開もいつもの通り。
今回はこれで大団円かな?と思わせておいて、もう1段階波乱があるのが良かったです。
ムキムキお姉言葉の守護天使の汗入り聖水を飲まされた王子が爆笑でした。
この方の作品は大体が定型の展開なのですが、その決まったラブラブ展開にほっこりしてしまっていつも購入してしまいます。

「Fー黎明の乙女と終焉の騎士ー」(角川ビーンズ文庫)/糸森環
●春休みに突如異世界に召喚された、三島響。“フォーチュン”と名乗る存在は、響を後継者候補に選んだと言い放ち、荒廃した世界エヴリールへとばす。神々の加護を受けた響は、そこで騎士・リュイを助ける。彼は、幽鬼が跋扈する世界で、ただ一人の生き残りだった。「あなたを必ず守る。俺は変わらぬ忠誠を捧げよう」運命に選ばれし、世界を救う二人―孤高の異世界トリップ・ファンタジー!大人気WEBサイト公開作、書籍化!!
⇒「花神遊戯伝」と同じく、異世界トリップもの。
まだまだ序章。これから面白くなるってところで、まずは一通り世界観を紹介した巻という印象です。
響の旅は始まったばかり。どこか楽観的にとらえている感のある本作。2巻から本格的に話が動き出すといった印象です。

「F−茨の刻と青の地図ー」(角川ビーンズ文庫)/糸森環
●突然異世界に召喚された平凡な少女、三島響。助けてくれた美しき神々たちに、滅びゆく彼らの世界エヴリールを救うことを約束する。エヴリール唯一の生き残りの騎士リュイ、聖獣エルとともに旅をはじめた響。しかし、神々の力を譲り受け、簡単にいくかと思われた響の使命は想像以上に過酷だった。幽鬼たちに囲まれて、絶体絶命に陥った響たちは…!?「あなたの最期を私に―人としての、死を」話題沸騰作、待望の続刊登場!!
⇒まだ生きている人はヒロイン・響とリュイの2人きり…1巻はまだおじさんが出てきましたが…。こんな少女向けラノベって珍しいんじゃ…。
今回ヒロインが「救世主」としての自分と「平凡な」一人の少女としてのギャップに気が付き、苦しむ描写が濃く描かれています。そしてその場合、大量の命の犠牲が伴うわけで…。痛い展開ですが、その現実を受け入れながら、傷つきながら少しずつ成長していく響。
平凡だけれど、最終的にはそこから目をそらさず、受け止めていくあたり、この方の描くヒロインの魅力だと感じます。
同時にリュイの精神の均衡がすごく脆いところで保たれていることを暗示するような描写も。
この方の作品は、偏執的というか、妄執的というか、どこか歪んだヒーローなんですよね。基本的に。世界観が世界観だけに、素直で実直なヒーローにお目にかかったことがない。(いや、「恋と悪魔と黙示録」の方のヒーローは素直で実直と言えるのかも…?)
Webで読む限り、この後の展開こそが楽しみなので、早く蘇った他の人たちとの交流と、その交流が増える度昏さが増していくヒーローを愛でたいと思います。
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