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「F‐エフ‐ 巡る月と始まりの物語 (角川ビーンズ文庫)」/糸森環
滅びゆく異世界を救うことになった平凡な少女・響。目的地である王都の神殿への転移は成功したけれど、騎士リュイと聖獣エルとはぐれてしまう。幽鬼さまよう夜が訪れ、ひとりで人々の蘇生に立ち向かうことに!苦戦するその最中、闘神オーリーンから譲り受けた神剣の声が聞こえる。「小娘、非力な主!」その直後、身体を乗っ取られてしまい!?「私は、あなたのそばにいると誓った―あなたは?」救世の幕が開く第3巻!!
⇒シリーズ第3巻。ネットの方では既に読んだところではありますが、ネット版と見比べると、文庫版での修正が細かくなされています。
文末表現の変更や、会話と会話に入る間の入れ方。主人公の言葉遣いや表現。
荒削りながらも面白かったネット版から、更に洗練された表現になっています。
今のところ、糸森さんの書かれる中で一番好きなシリーズです。
生真面目なんだけど、どこか狂気を感じさせるヒーロー。ヒロインへの愛情(と一言で言うには複雑すぎる思いですが)がダダ漏れというか。それを気づいていないヒロイン(でも本能ではなんとなく察知してると思うのだけれど。)。
ゆえに、読者としては「はやく気づいてあげてー!!」とやきもきする展開。うむ、好み以外の何物でもない美味しい設定です。
3巻目にして、ようやくヒーロー&ヒロイン以外の人間が登場するという、異色な展開。
この方の書かれる話は脇キャラが魅力的なので、メインよりサブキャラに感情移入してしまう傾向が強い私ですが、珍しくヒーローであるところのリュイが一番好きです。…いまのところ(笑)
第3巻の今回で、ようやく、話が動き始めたところ。ネットで公開しているところに追いつくには、あと文庫2冊…といったところでしょうか。
「人」として世界に存在するのが、お互いだけ。
ともすれば、依存にもなりかねないその関係が、危うい均衡の上で成り立っていた。
そこに、新たな「希望」が舞い降りる。
はたして、それは「彼」にとっては救いとなるのか。
狂気への呼び水となるのか。仄暗い感情を垣間見せる、リュイの今後の変貌に期待大、です!
この巻の締めの部分、冒険小説らしく「これから冒険の幕が開く」的な終わり方でワクワク感が高まりますね♪

「六花爵と螺子の帝国 (一迅社文庫アイリス)」/糸森環

●奴隷の少女アオは、精霊王の攻撃から青年貴族ジーンをかばい死亡した…はずだったのに、目覚めたらなぜか二人の身体は入れ替わっていた!?魔導学院でも“六花爵”と呼ばれる特権階級のジーンに、畏れ怯えるアオだったけれど―。「おまえの身体が気に入ったからくれないか」って、ジーン様、それは無理です!全寮制の学院に強制入学させられた少女と無自覚天然青年貴族の、逆転学院ラブ!
→こちらは未発表の新シリーズ。
筆が早い作家さんって、読者的にはすごく有り難いです(笑)
ヒロインが奴隷身分っていうのは珍しいですね。…しかし、「学院ラブ」という言葉には語弊あり、です。
糖分低め、ほんのり芽吹いたくらいの段階です(笑)
非常に卑屈になっていた少女が、特権階級のジーンをかばった瞬間に死亡…と思いきや、身体が入れ替わっちゃった!というお約束展開。かと思いきや、それはそこ。糸森さん節がきいています。
思ったこと垂れ流しの天然朴念仁ジーンと、過去のトラウマから美声を隠して地味に地味に生きてきた少女・アオ。
身分など気にしない、卑屈になるなと、人としての生き方そのものを認めてくれるジーンに、少しずつ、過去の殻抜け出し、前を向いて歩きだすアオ。
…しかし、そんなジーン自身も過去の失敗から、己の力に嫌悪感を抱いており…。
「入れ替わり」ネタで一番気になる、お風呂とかトイレの描写にきちんと書いていることに好感を持ちました(笑)
ジーンが男色化と誤解したままのアオですが、さてさて。彼女を交えた三角関係になるか!?
…それ以前に、ヒーロー&ヒロインの自覚は次巻でなるのか…(笑)

花神遊戯伝 ちとせに遊べ、この花世界 (角川ビーンズ文庫)」
●平穏な世界で制服を着て通学していた頃の私はもういない―知夏を慕う緋剣の伊織は異形に。都は悪鬼の巣窟に。次々と知夏の手のひらからこぼれ落ちる大切なもの。だけど、死を覚悟した彼女の前に現れたのは意外な人物で!?神世から続く悲しい連鎖を断ち切るために、知夏は緋剣たちとともに神を相手に立ち向かう!「すべての想いが繋がって、この瞬間へと導いてくれた」舞台は神と人との対決へ。大人気シリーズ、堂々完結!!
→シリーズ最終巻。
全ての悔恨を洗い流す…という訳にはいかなかったけれど。
そこはちゃんと、「ご都合主義」ではなく、新たな「未来」を生きていく登場人物たちに、それぞれの役割を託した形で幕を閉じたと思います。きっとこれからも、茨だらけの道のりで。それでも、皆でつかみ取った希望を胸に。
それぞれが、それぞれの道を一歩一歩、進んでいくのでしょう。
しかし、朝日さんファンとしては、朝日さんに、もっとちゃんと報われて欲しかったという気持ちが…こう、湧いてくるというか…!!!あーさーひーさーん!!
…それはそれ、おいといて(笑)
今作のヒロインであった知夏も随分シリーズを通して成長しました。緋宮としてだけではなく、一人の少女としても。
彼女が皆に残した――ひとひらの花びら。
淡く、胸にとけて。それぞれの胸に、ほのかな熱をやどす。
途中、苦しい展開もいっぱいありましたが、冒険の終わりを見届けた今、非常に柔らかな読後感を感じています。
番外編が今月出るそうなので、楽しみに待ちたいと思います。

                
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